医学部に入った先輩と、大家になった先輩

私は、大学では工学系の研究室に所属していました。そこに、特に優秀な先輩が二人いました。

卒業し、二人とも、平均年収1000万円は越えている企業に入りました。

一人は、2年で仕事を辞めて、国立大学の医学部に入りなおしたと聞きました。

もう一人は、メガ大家になっていました。家賃収入が、本業を越える程度はあるようです。

ちょっと前に研究室のメンバで集まる機会があり、その二人がこんな会話をしていました。

医学生さん「働きたくなくて、医者になろうと思って」

大家さん「どういうことですか?」

医学生さん「医者は高収入だから。ちょっと働いて、のんびりして、を繰り返して生きたいと思って」

大家さん「でもそれ、結局働くじゃないですか」

医学生さん「どういうこと?」

大家さん「勝手にお金が入ってくるわけじゃないですよね。働かないといけないですよね。」

二人の話は、この後も平行線だったのを覚えています。

二人とも、働きたくない、という思いを持ちながら、取ったアプローチは逆でした。お金の稼ぎ方として、労働しか思いつかないかどうか、が分かれ道になっているようでした。

横で聞いていて、「じゃあ自分はどうするんだろう…」と悩んでしまいました。放っておいてもお金が入ってくる、という状態にしたいけど、どうやったらええねん。

簡単で取り組んでいるのは、働いて、株買って、配当金を増やして、という流れですが、大した額にはならないですし。

金持ち父さんを地で行く先輩をうらやましく思うだけで、結局僕は、何もできないのです。

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