新人の皆さん!
仕事で分からないことがあって、上司や先輩に相談すると、聞いたことにすぐ答えてくれなかった経験ってありませんか?
逆に、「このタスクの目的は何?」とか「こっちは確認したの?」とか、質問されて、こっちの質問に答えてくれない。早く教えてくれよ…。というアレです。
さて、なぜ上司や先輩は、あなたの質問にすぐ答えてくれないのでしょうか?
答えは、「その仕事に責任を持とうとしているから」です。
簡単な例で考えてみましょう。以下は、とある会社の先輩と後輩の会話です。
後輩「マウスの購入の仕方を教えてください。会社から買ったことがなくて…」
先輩「ああ、いいけど…。そもそもなんでマウスを買うの?」
後輩「マウスが壊れてて…」
先輩「本当に壊れてるの?」
後輩「はい、マウスを動かしても、カーソルが動かないんですよ。」
先輩「PCが固まってる可能性もあるんじゃないの?他の機能は動くの?他のPCでは動く?」
後輩「いや、見てなったです」
先輩「見てみようか。あれ?これ、ケーブル抜けてるじゃない」
もし、この”先輩”が、言われた通りにすぐ、「マウスの購入の仕方」を教えていたら、どうなっていたでしょうか?
この例からもわかるように、単に質問したことに答えるだけだと、適切な問題解決ができていない可能性があります。「そもそも解くべき問題はそれでいいのか?」「前提は正しいのか?」など、手前に戻って考える必要があるのです。
この「マウスが壊れた?問題」を例に、問題解決の失敗パターンを考えてみましょう。
1.問題設定の失敗 → 例「そもそも君、取引先との打ち合わせに行かなくていいの?」
2.原因推定の失敗 → 例「マウスは壊れてなくて、ケーブルが刺さってないよ?」
3.解決策選定の失敗 → 例「壊れてるね。でも、予備のマウスがあるよ」
4.実行の失敗 → 例「マウス、間違えて高い奴、買っちゃった…」
問題解決は、問題設定→原因の特定→解決策の決定→実行と、上から順に進んでいきます。ポイントは、手前の段階でミスをしていると、後の段階の努力は無駄になることです。
そのため、4の段階の質問「どうやったらマウスを買えますか?」と質問された場合、アウトプットに責任を持とうとすると、1,2,3を確認する必要があります。
だから、上司や先輩は、あなたに逆質問をしてくるのです。お分かりいただけたでしょうか。
そして、新人の皆さんは、こういうツッコミをどうしても最初は多く受けることになります。それは、信頼がないからです。当然、最初はわからないことも多く、問題設定、原因推定、解決策選定、のそれぞれを間違えてしまう可能性が高いので、より怪しまれて質問されるわけです。
これに対する即効薬はありません。
質問する際、1,2,3を明示しながら質問し、信頼を少しずつ積み重ねていきましょう。
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店員さんに「お好きな席へどうぞ〜」って言われたとき、僕は、「見てろよーッ!これが!!俺の!!!一番好きな席だぁーッ!!!」って叫びながら席に座るよ。心の中で。
— ぶるいぬ@ゴリラみたいな体型に憧れる犬 (@blblinin) June 16, 2018