[書評]なぜ営業マンは側頭部をこれでもかと刈り上げるのか? (ぶるいぬ新書)

過去に自分が書いた文章を読むと、「こいつ何言ってるんだ?」と思うことってよくある。

今日、Evernoteを整理していたら、書きかけの記事が出てきた。まさに「こいつ何言ってるんだ?」という内容だった。

昔の僕は、自分でビジネス書を書き下ろす妄想をしていた。そのタイトルがこれだ。

“なぜ営業マンは側頭部をこれでもかと刈り上げるのか? (ぶるいぬ新書) 著:ぶるいぬ”

僕も知りたい。あの人たちはなぜ側頭部を刈り上げるのだろう。そして僕は、さらにその書評を書いたみたいだ。本はないのに、書評だけ書いていた。少し狂っているが、以下に紹介しよう。

////以下書評/////

“なぜ営業マンは側頭部をこれでもかと刈り上げるのか? (ぶるいぬ新書) 著:ぶるいぬ”

営業マンには2種類いる。攻めの営業マンと、そうでない営業マンだ。そして攻めの営業マンの8割は、側頭部を「これでもか」と刈り上げている。本書は、その秘密に「これでもか」と迫った社会派な一冊である。

確かに営業マンは、側頭部をこれでもかと刈り上げる。彼らは「そこはもはや側頭部ではなく頭頂部では?」と周囲に心配させるラインまで刈り上げる。営業マンの側頭部の刈り上げっぷりを見れば、「ここまでが、私の思う側頭部だ」という、彼らなりの側頭部の定義を垣間見ることができる。側頭部観が現れるのだ。と、著者は鋭く指摘する。
一口に刈り上げと言っても、千差万別である。著者は、刈り上げの事例の一つ一つを丁寧に紐解きながら、その背後にある刈り上げに対する現代社会の通念を、解像度高く浮き彫りにしていく。
実際問題として、刈り上げ過ぎた場合、社会通念に照らし合わせて罰されるケースもある。著者が社会人一年目の時に体験したエピソードが面白いので、ここに引用しておこう。
新入社員研修で、刈り上げの選別が行われる現場を、僕は見たことがある。

一部の新人営業マンが刈り上げ過ぎていて、ほとんどモヒカンみたいになっていた。研修担当のえらいおじさんが、複数の刈り上げ営業マンの髪型を指さしながら、「これはオッケー」「これはNG」と、刈り上げのラインについて指導していた。早期に、刈り上げについての共通認識をすり合わせることが、この会社の競争力の源泉であることを、その時僕は理解した。

(中略)

「そもそも刈り上げる人間を採用するな」という声もあるが、その指摘は間違っている。優秀な営業マンは得てして、ハンター的な気質を持っている。そして、ハンター的な営業マンは得てして、側頭部を刈り上げるのだ。刈り上げない営業マンを何人も雇っても、それは羊の群れにすぎない。

上記のようなエピソードを丹念に積み重ね、論を進める姿勢は一読の価値がある。
営業マン。それは側頭部を刈り上げる生き物。どこまで刈り上げるかに、その営業マンの個性がにじみ出る。刈り上げているかたも、刈り上げてないかたも、ぜひ。

///(書評ここまで)////////////

よくわからないけど、当時の僕はノリノリだったことは分かる。さらには、書評だけでなく、本のオビに載せる、著名人のおすすめの一言まで考えてあったので紹介しておこう。

“僕も、刈り上げたくなっちゃったなぁ 糸村 軽里”

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。