余裕と能力と成果と

仕事の話なんですが。

転職してからソフトウェアの技術力が上がっているように思う。まあ、もともとが低すぎたのは置いといて。理由はなぜかというと、誰かから何かを教わった、というわけではなくて、単に、「余裕がある」というその一点なんですけども。

前職だと、キャパシティーをはるかに越えた目標を達成するために、全力を尽くす、仕事これ死闘、みたいな日々を過ごしてきました。そして今はその1/10程度の負荷で働いているわけですが…。

余裕があると、技術を磨く余裕があって、「あ、せっかくだしこの技術に手を出してみようかな?」みたいなアプロ―チを取ることができる感じです。前職のように必死だとそうも言ってられない。「手持ちの武器でなんとかする」って感じで、「いい武器を手に入れるために探検に行く」ということができなかった気がします。

「あそび」がないと、局所最適というか、短期的な最適を求めざるを得なくて、長期的にはマイナスのような気がしてきました。伸びしろがない。

職業人生を数年生きてきて、今が一番楽しい感じがあります。「技術に興味を持つ」とか「技術を楽しむ」みたいなものを、この年でやっと味わうことができている実感があります。

まあ、これまで無理にでも成果を求めてきた下積みが、今の土壌の上で花開いている可能性もあるのですが、、。

「最短距離を強く求めすぎて結局遠回り」

という落とし穴は、結構色々なところに転がっていて、必死に生きているとそこにハマってしまって、という構造は、よくあるように思いました。自分が生きる上でも、周りの人をそばで眺める上でも、この考え方は、ちょっと心に置いておきたいなぁと思った次第です。

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