この記事について
下落相場からの反転の兆しとして、「フォロースルーデー(follow through day)」と呼ばれるものがありますが、明確な定義がよく分からなかったので、調べました。
書籍や人によって、定義は様々あるようです。ただ、この記事では以下の動画の主張を参考にします。
フォロースルーデーとは
上記の動画の定義によると、以下のすべてを満たした日を指すとのことでした。
・NASDAQ総合指数またはS&P500のいずれかで見て
・直近の安値の日から4日以上経過した日に
→直近の安値の日から4日以上、上昇する日が経過した後に※2
・1日で1%以上の上昇をし※1
・前日よりも出来高が多い(直近の平均以下でもよい)
他の定義によっては、「4日以上経過して」というのがなかったりするようですが、この程度のフィルターがかかっていたほうが、下降トレンド中の自然な反発を、反転と誤認識するのを避けられるのかもしれません。
※1 上昇の閾値について (2020/12/15 追記)
閾値をどう設定するのがよいかは、市場のボラティリティに合わせて変更する必要がある、という説もあります。ボラが高いほど、高い上昇を必要とする、という説です。(詳しくは「株式売買スクール」参照)
「株式売買スクール」の執筆時点では1.5%と記載がありました。1%~2%の間で設定するようです。
※2 安値からのカウントの仕方について(2021/4/5追記)
「株式売買スクール」では「通常4日間の上昇のあとに発生する買いシグナル」と定義されているため、単純に経過日数を数えるのではなく、上昇した日数を数えるのがよいと思われます。訂正します。
参考:株式売買スクール
フォロースルーデーのポイント
また、上記動画では他にも、フォロースルーデーのポイントとして
・マインドセットを下降モードから、上昇モードに切り替えるタイミングになる
・上昇相場の初期に気づくことができるので重要
・すべての反転がフォロースルーになるとは限らない
・フォロースルーデーがあっても再度安値を切り下げて反転することもある
とありました。
コロナショック時のフォロースルーデー
具体例を通してみてみましょう。画像は上記動画のなかのキャプチャに加筆したものです。
・画像はQQQのチャート。底をつけたのは3/23(図.底)
・そこから4日以上経過した日でフォロースルーデーを探す。
・5日目に3.64%の上昇。しかし、出来高は前日より減少のためフォロースルーデーではない。
・9日目に7.15%の上昇かつ前日を上回る出来高。ここがフォロースルーデー
以降QQQ(≒Nasdaq)は上昇トレンドが続きました。
Twitterやっています。どうぞよろしくお願いします。
ワンルームマンション投資って危ないんですか?
友人が不動産投資を始めたらしく、ワンルームマンションを5部屋持ってると言ってた。
この場合、ファイブルームマンション投資だから、安全だと考えていいのでしょうか?— ぶるいぬ (@blblinin) November 3, 2020
【2021/04/05追記】
フォロースルーデーを含む、マーケットダイレクションモデルについては、自動化されている方がいらっしゃるので紹介しておきます。
以下の通り、毎日ツイートしてくれています。自分の見方と照らし合わせたりするのが良いかもしれません。
日経225、マザーズ、NASDAQ100、S&P500の分析を行います。
ちなみに原著本では、NASDAQのシグナルが最も重視されているようです。— 株式マーケット 羅針盤bot (@MarDirBot) August 8, 2020
「S&P 500」
2021年04月01日のレポートです。
シグナルは「ニュートラル」
本日は売り抜け日ではありませんでした。
フォロースルー日カウントは11日目です。— 株式マーケット 羅針盤bot (@MarDirBot) April 1, 2021
このシグナルは、あくまで参考程度にしてください。このシグナルに従った取引で得られた利益および損失については、責任を負いかねます。投資は自己責任でお願いいたします。
— 株式マーケット 羅針盤bot (@MarDirBot) August 15, 2020