真の確率の有無とメンタルの関係について

真の確率が不確定な状態では、不運と実力を見分けるのが難しいから、
株ではメンタルを保つのが難しいよね、どうしたらいいんだろうね?と言う話をします。

真の確率が分かってたら、不運な時でも、それに耐えるのって簡単だと思う。

たとえばパチンコだと、「1/400の確率で大当たりになる」みたいなのが機種ごとに決まっている。これは変わることがない。だからもし、2000回抽選をして1度も大当たりが出なくても、「これは153回に1度ぐらいの確率で起きる不運だなぁ。長くやってたらそういうこともあるか。」と、僕は思うことができる。このように、真の確率が分かっていたら耐えることは容易だ。(※これすらできない人もいるが、ここでは論外)

メンタルを保つのが難しいのは、真の確率が分からない時だと思う。

株だと、真の勝率なんてものは分からない。もしこれまで1万回トレードして、勝率が50%だったとしても、その勝率が今後も続く保証はない。相場環境が変わってしまうかもしれないし、そのトレード方法の優位性が、何らかの要因で消えてしまう可能性もある。もしくは判断がブレて、もともとの手法を実行できていない可能性もある。サイコロの確率やパチンコの確率と違い、株・トレードの確率は、真の値が分からない。

そんな状況で、負けが込んだらどう感じるか。「勝率50%だったのに、8回連続で負けた。これは256回に1回の不運かぁ。長くやってればそんなこともあるか。実力に問題はないんだ。」と思えるだろうか。少なくとも僕はそう思えない。優位性がそもそもなかったり、変化したり、下手をしている可能性の方を疑ってしまう。

たとえばコロナショック以降の1年間は、下がったら買う、下がったら買うをつづけてグロース株をホールドしていれば儲かったわけだけれど、直近は違う(少なくとも短期的には)。こんな話が、スケールの大小、手法の強度の違いはあれど、色々な所で起きてるんだろうと思う。

運ゲーはメンタルが重要だと主張されることが多いけれど、僕は技術がメンタルを支えているのだと思う。「期待値的には有利で、これはただの不運だ」と思うからメンタルを保つことができる。ただ、その「技術・期待値・確率」というものが、どこまで信頼できるのか?という話。株・トレードは、それらが不変のものではなくて、難しいよね、という。

じゃあどうしたらいいんだろうね?というと現時点では、僕は答えを持っていない。ただ、「必ずこういう確率だから、きっとそのうち収束するよ。安心して待とう」みたいには考えない方がよさそうに思う。少なくとも、「これが真の確率だ」と思えるほど、僕はトレードが上手くない。

以上を前提にして、こういう心構えでやっていこうかな、という話をまとめておく。

1.永続する優位性はなく、何かしらの変化は必要だと考える

これは、手法をコロコロ変えてはいけない…みたいな高度な次元の話じゃなくて、「押し目で買ってれば生涯安泰や」みたいな、安易な優位性の一般化はよくないよね、みたいな低レベルな話。広範なバックテストで、人間の根源的な部分につけこむような手法だと、(ほぼ)永続するのかもしれないけれど…。この辺は詳しくないので分からない。ただ、僕の手法だと、永続しないと思っておいた方が安全側でよさそう。

.自分の優位性を絶対視しない

妄信するとロクなことにならなそう。変化した場合に対応できないし、消えた優位性に厚く張ったりしたら大ダメージになる。自分の優位性を常に疑い続けるような姿勢の方が、まだ健全な気がする。まあ1.と似た話かな?

.優位性の理由を理解しようと努める

理由が分かってたら、環境変化に適応しやすそうだよね、という(机上の空)論。上げ相場ですごい勢いで儲かって、〇〇の手法で儲かった!と喧伝していた人が、下げ相場で退場していった…という話はよく聞くが、これは結局、優位性が実は「上げ相場でのロング方向のトレード」にあっただけ…という話なんだろう。優位性がどこにある、ってハッキリ言うのは難しいのかもしれない。それでも考え続けていく。あと、特に、安直なバックテストを実施して、「なぜかこうすると儲かる」みたいにしてると、この罠に陥りやすそうに思う。

はい。以上です。

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