組織の中で上の立場になっていくほど、仕事の中での意思決定・判断の比率が上がっていく。
メンバーの時は、意思決定 : 実行 = 1 :9 ぐらいだったのが、マネージャーになると、下手すると9 : 1とかになる。
人をマネージメントする立場に昇格した際に、メンバーの感覚でいると、意思決定を求められることが多すぎて面食らう。
意思決定仕事の比率が非常に増えているのだから、「持ち帰って検討します」をやっていると、確実にパンクしてしまう。
もちろん、熟慮がいる意思決定タスクもあるのだけれど、9割型がそこまでの問題ではない。大体の仕事は、細かい、でも誰かが決めないといけない意思決定タスクである。
細かい意思決定タスクを、極力持ち帰らない。その場で”決め切る”。これは最初はできない。時間をかけて、間違わないように検討しきって出したい、と思ってしまう。でも、無理してでも決め切る。強い意志がいる。
その場で多少つたなくても決め切る。持ち帰ったところで、質はさほど上がらない。
一度頭に乗せた情報を、持ち帰ると一旦忘れてしまう。それを再度「なんだったっけ?」と読み出して、もう一度ロードする時点で無駄、時間を食ってしまう。それだったら、関係者がいて頭に状況がロードされた、今、この瞬間に議論して決め”切る”。そのほうがよっぽど早い。
ただでさえ忙しいのだから、極力抱えてはいけない。その場で決め切って手放す。パンクしないための必要条件だと思う。