100銘柄のチャートを5分でチェックする方法

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【2020/09/06 追記】

この記事で紹介する方法より、より簡単で便利な方法を見つけました。

以下の記事をお勧めします。

TradingViewのリストのインポートが、高速な銘柄チェックに便利すぎる件について

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成長株投資では、チャートの形をチェックすることが非常に重要です。マークミネルヴィニは、毎晩800の銘柄のチャートをチェックするそうです。

毎日いくつのチャートを見ますか?

まずはコンピューターでおよそ1万社ほどにざっと目を通し、その中から約800銘柄に絞ります。そして毎晩、この800銘柄すべてのチャートをチェックします。

マーケットの魔術師 株式編 増補版より

マーケットの魔術師 株式編 増補版

この教えに従い、スクリーニングした後の数百の銘柄をチェックする作業をやってみたところ、非常に時間がかかり、かつ、面倒でした。

・銘柄名を覚える

・チャートソフトに銘柄を手入力する

・判断結果をメモする

これを数百回繰り返すのは苦行でした。そこでこの記事では、チャートの確認を、チャートの表示を自動化することで、高速化する方法について記載します。この手法では、100銘柄のチャートを5分でチェックすることができました。

チャートの高速チェックの概要

この記事では、UWSCという自動化ソフトを使用して、

・銘柄名を覚える

・チャートソフトに銘柄を手入力する

という処理を、一定間隔で自動で実施してもらおう、と提案します。

3秒ごとに切り替わるチャートを眺めつつ、手元に紙とペンを用意します。そして、いいな、と思った銘柄のティッカーを、ノートに書き込みます。これを無心で続けると、3秒で1銘柄、5分で100銘柄をチェックすることができます。800銘柄でも40分です。

以下に使用時の動作を載せておきます。(gif)

銘柄を手入力すると、その際にいちいち集中が途切れてしまいます。しかし、やってみるとわかるのですが、自動で銘柄が表示されるとその中断がなく、非常に集中してチャートをチェックすることが可能です。

そうしてあり・なしレベルで判断した銘柄を、あとで丁寧にチェックすればよいのです。

UWSCによる入力の自動化の方法

UWSCというソフトでは、キー入力やマウス入力、ファイルからの文字列読み込みを、自動化することができます。詳しい使い方は検索して調べてください。

ダウンロードはこちらから。

UWSCの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

このソフトを使って、ファイルから銘柄の読み込み、チャートソフトへペーストしてEnter、を、ファイルに記載された全銘柄に対してループします。

以下に、TradingViewをChromeで開いた際のサンプルコードを記載しておきます。

TickerInput.uws

//銘柄が書かれたファイルを読み込む
ID = FOPEN(“C:\(ファイルパス)\TickerList.txt”)

//行数をnに格納

n = FGET(ID, F_LINECOUNT)

//銘柄数だけループ
For i = 1 to n
str=FGET(ID,i) //1行目を読み込む
sendstr(0, str)//クリップボードへコピー

//ブラウザをアクティブに
ACW(GETID(“Google Chrome”,”Chrome_WidgetWin_1″),0,0,1920,1040,0)

//クリック位置
BTN(LEFT,CLICK,125,92,141)
KBD(VK_BACK,CLICK,40)

//クリップボードから貼り付け
KBD(VK_CTRL,DOWN,40)
KBD(VK_V,DOWN,40)
KBD(VK_CTRL,UP,40)
KBD(VK_V,UP,31)

KBD(VK_RETURN,CLICK,40)

//読み込み待ち
//仮に2.5秒。早いと思う場合は変更ください。
SLEEP(2.5)
next

//終了処理
FCLOSE(ID)

まあ、大したことはしていません。コピーしたテキストを、所定の場所にCtrl+Vで張り付ける処理を記録して、それをForループで回したのと、ファイルから銘柄を読み込んでクリップボードに出力する処理を組み合わせただけです。

使用時の注意点
・TickerList.txtファイルには、改行区切りでティッカーシンボルを記載してください。

・クリック位置は環境によって異なります。その場合は、ご自身の環境に合わせて、操作記録の機能を使って操作を記録し、その操作を上記スクリプトの適切な位置に差し替えてください。

終わりに

簡単なプログラミングスキルは必要ですが、大幅にチャートのチェックが快適になるので、試してみてはいかがでしょうか。

Twitterをやっています。投資本の要約など、トレード関連のつぶやきが多いです。

ミネルヴィニのインタビューが乗っているのは以下の本です。

マーケットの魔術師 株式編 増補版

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