過去を尊重しつつ妄信しない感じで

以下、Twitterでつぶやいた内容だけれど、残しておきたいので転記する。

結論としては、

・バックテスト結果は絶対ではないので、妄信せず死なない仕組みが必須。
・死なない仕組みを取りつつ、過去のデータの何かしらの傾向に賭ける。
・その賭け方には、「広く長く汎用的な優位性を探す」アプローチと「狭く短く個別的な優位性を探す」アプローチがありそうに思う。
・では自分はどっちに行くの?となると、どちらかというと後者にウェイトをかけていきたい

というところか。では以下長文。

バックテスト、裁量、システム、環境変化、みたいなキーワードでぐるぐる考えている。 想定外のことがあっても死なないポジションを、という資金管理の原則と、このラリーの2%の話はちょっと通じる気がした。過去の想定からから外れるケースへの対応というか。むにゃむにゃ。


システムは何かのモデルに基づいて作られる。モデルとは全て現実の一部分を抽象化して切り出したものなので、必ず打ち捨てられる情報がある。しかも参加者の行動の変化によって最適な選択が変わるタイプのゲーム。 この辺りを考えると、過去のデータから100%勝てる方法を見つけるのは原理的に不可能。

これは当たり前。で、この当たり前を前提にすると、想定外の出来事でゲームオーバーになる戦略は、いくら良さそうな選択肢でも、候補にはしづらくて、足切りしたいのも当たり前。(LTCMのイメージ) で、基本・原則と言われる手法はこの「想定外で死なない」を満たすためのアプローチが多いように思う

例えば
・ナンピンしない
・損切りする
・低勝率高リスクリワード戦略(想定の3倍の損でも破産しない。LTCMの逆) ・ラリーの2%裁量?
・バックテストを盲信しない
・分散投資
・1トレードにゲームオーバーになりうる金を賭けない
・最悪なくなっても生きていける/生活がなりたつ金しか賭けない

ここまでは守りの話。逆に攻めの話を考える。 いくら「過去の傾向は絶対ではない」とは言いつつも、結局は何らかの過去の傾向に賭けるしかない。賭けないと50:50の運ゲーになってしまう。 攻めと守りの両立のために、「過去の傾向に賭けつつも、傾向が変わっても死なない」という戦略に全て落ち着く。

過去の傾向に賭ける方法は「広くいつでも」と「狭くいまここ」の2つの方向がある 前者は、株、債券、通貨、コモディティ、過去から今まで、広範に大量のデータで、同じシステムでバックテストして、有効な手法を探ろうとするアプローチ。 後者は、この銘柄、今この瞬間の優位性を探すアプローチ。

後者は、テスタさんの「(売買の)相手が見える、誰か分かる」とか、ミネルヴィニ兄貴の「アジャスト」とか、マクロや銘柄分析で伸びる株を見つけるとか。これらは職人的な感じがある。 一方の前者は、学者肌というか、高度な数理的素養が求められるように思う。

これを前提に「自分はどうやって勝つの?」を考えると難しい。 エッジが出せるほどの数理的な素養はないし、「狭く、今ここ」にアジャストする職人的な道の方がまだ向いてるかな?と思う。バランスの問題で、そっち100%全振りというわけではないけど。

この枠組みで考えるとインデックスガチホ、特にレバ強めという選択肢は破産確率コントロールの面で選択し辛い。 また、数学的・知的素養が著しく低い人が、RSI一本でn=1ケタのバックテストをして盲信し、ナンピン街道大爆進というのはダメダメ過ぎるので、非常に参考にさせて頂いております。

以上です。

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