特に何を見返して書くわけでもなく、頭の中の印象をダンプするだけなので、要約というほどの正確性はない。
マーケットの魔術師 システムトレーダー編ルールが機能する理由に着目する
これは繰り返し、多くの魔術師が言っている。
過去のデータでバックテストした結果、なぜか有力だった戦略・ルールに価値はない。機能する理由があって、それを過去データで検証したら有効と分かった、みたいなものだけを使う。そうしないと結局オーバーフィッティングになるのだろう。
システムが「壊れた」と判断する基準
システムが壊れることはあるか?いつそう判断するか?という投げかけに対して、共通して言われていたのは、戦略・ルールが機能する理由を考えて、それが崩れていないか検討する、というものだった。あと、壊れることは当然ある。
個別的なシステム?共通のシステム?
(印象が偏っている可能性はあるが)共通の、どこでも使えるシステムを用意したい派が多かった気がする。
複数のシステムを並列稼働させる
単一のシステムではなく、複数のシステムを用意してそれぞれ走らせる。それぞれのシステムに掛けるウェイトを調整する。その際はシステム間の相関の低さを利用して、ドローダウンを抑えつつリターンを目指す。このあたりで統計的な知識は用いられていそう。
KISSで。単純が一番。
Keep It Simple, Stupid。シンプルが一番というのはよく言われている。複雑なルールは、オーバーフィッティングの温床、と言われている印象を受けた。
システムに従う難しさ
システムに従うのは難しいとよく言われていた。印象的だったのは「ブラックボックスには従えない。」「ブラックボックスに従えるのは、ブラックボックスを作った人だけ」みたいなヤツ。裁量トレードとメカニカルトレードのどちらがいいか?は魔術師たちの間でも評価が分かれていた。
例外に対応する裁量トレード
ラリーウィリアムズ、マレールジェーロあたりが言っていたのだが、ルールは多くのケースに対応できるが、外れ値的な所を考慮できていない。そこに(やるとしたら)裁量トレードの出番がある。そこを捨てたり対応するのが裁量。
ルールを足したら何度もワークするのを確認する
オーバーフィッティング避けのTips的なやつ。バックテストの結果、大きなドローダウンを見た。それを避けるために、例外的な1,2つのトレードを避けるようなルールを足す…というのは、ごく一部を避けて見かけをよくするために、全体を歪める行為だという指摘があった。ルールを足したら、それが何度も機能しているのを見る(テストの中身を精査する)ことで、緩和されるという指摘だと受け取った。
こいつら高学歴
博士持ち、工学/理学/数学系、が多い。頭がいい。無印のマーケットの魔術師に出てくる人たちより、口座を吹き飛ばした、大損した、退場した、みたいなエピソードが少ない。最初からうまくやっている人が多い。トレードデビューは、ファンド立ち上げでした。みたいなヤツもいる。