年収が1500万円から500万円になりまして

「僕、普通のサラリーマンに戻ります」

スポットライトの下、僕はネクタイを置いた。湧き上がる歓声、総立ちの観客。僕は転職することにした。

はい、気を引くための適当な書き出しは以上です。以下、思ったことをつらつらと書きます。

運よく沢山お金がもらえる職について、30歳を過ぎるまで頑張ってきましたが、僕には限界でした。やっぱり、ある程度の収入がもらえる仕事は、それなりにハードなものです。それでも仕事を続けるなら、その仕事が好きか、鋼のメンタルがあるか、絶対にお金が欲しいか、このどれかが必要だと思います。そして、僕にはそのどれもない状態になってしまった。だから辞めました。

まず、どうしてもこの仕事じゃなきゃ、という理由はありませんでした。

そして、僕のメンタルは激弱です。繊細、デリケート、ナイーブ、3拍子揃った優しい子です。どれくらい繊細かというと、「この世界の片隅に」を見たときはその映画館に居た中で一番泣きましたし、なんなら、「アナと雪の女王」のオープニングで、氷を切り出す男たちを見ただけで、「みんな一生懸命働いている…」と泣いてしまったくらい。また、仕事で期限に間に合わない日々が続いたときは、「まだできていません…むにゃむにゃ…」と寝言を言ってしまうくらいでした。心が弱い。

そして最後に、絶対にお金が沢山欲しいという動機も持てませんでした。同期がフェラーリやベンツ、BMWなど、高級車を買う中で、僕は車は持たず、なんなら、タイムズのカーシェアすら使わなくて解約しました。極端な節制はしていませんが、夫婦共働きなら十分生きていける程度の生活でした。そんな中、ある程度のお金が貯まって「もういいかな」と思った感じです。

そんなこんなで、強い働く理由がない中、働き続けるのが厳しくなりました。数年前から、心身共に、不調が続いていたのと、娘が可愛くて仕方がないのと。その2つのの合わせ技一本!という感じで、「引き際かな」という感じで転職しました。

転職する際に、挨拶回りをしました。その時、意外で興味深かったのは、「自分の働き方に悩みながら働いている人が思った以上に多かった」ことです。

生活のために働いている人もいるし、辞めたいと思いながら働いている人、実は自分も転職を考えているという人、転職は考えたが思いとどまった、という人。みんな色々と悩みながら働いてるんだな、という印象でした。これは年収が2000万円を軽く越えるような人も一緒です。そういう人は、それなりの生活レベルなので、自由に仕事を辞めれるような状態にはなかなかならないようです。

奥さんが働いてくれていて、理解があって、ある程度お金もたまって…という、年収が大幅に下がる転職でも可能な状況にいれた幸運に感謝しました。

仕事を辞めて、奥さんが喜んでいました。前職を辞めてからというものの、非常に楽しく生きています。年収が1/3になっても奥さんが大喜びするってことは、それだけ僕のサポートで負担をかけていたんだな、と反省しました。まあ実際、共働きであるものの、家庭のことはほぼ、奥さんに任せざるを得ませんでした。朝はヘロヘロのまま(時には嘔吐してから)会社に行き、帰ってきたら10時近く、という状況でした。気を遣わせながら、娘の面倒も含めてやってもらったので、頭が上がりません。まあ、僕もよくなかったですが、そういう専業主婦前提の企業の制度・文化、みたいなのに押し流されていた感じです。

今では、仕事が定時に終わり、帰ってきて、娘と一緒にお風呂に入って、寝かしつけをして、奥さんと会話をして、という生活で、たまらなくハッピーです。まだ1歳児の娘の成長を、日々見れることに嬉しさを感じています。

正直、「もっとお金があれば」と思いなおす可能性はそれなりにあると思います。それでも、日々成長していく娘や、いきいきとしている奥さんを見ていると、この選択肢でよかった、と強く感じています。特に、どんどん言葉を覚えて、できることが増えて、日々驚かせてくれる娘の様子を、そばで余裕をもって見れる時間ができて幸せです。

この一瞬を大事にしたいなと思います。

以上です。Twitterをやっています。

以下、過去記事です。僕がエリートサラリーマンをやっていてヘロヘロになったときの日記です。

過去記事:仕事と休暇、ビバ人生。

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