占いが憎すぎて占い師になろうと奮闘した話(前編)


男>嘘でしょ??全部当たってる。本物の占い師なの…?

僕>ふふふ。そうでしょう?大体わかるんですよ…あなたのことは…


大学生の頃、僕は占いが嫌いだった。いや、憎んでいたと言ってもいい。

血液型占いを憎んでいた。合コンに行くたびに、「血液型何?」みたいな話題になり、「僕はB型」と言うと、「ぽい!ぽい!」「私B型無理~」などと言われていた。我が体に流れる迫害されし血。僕はこの血を恨んだ。

嫌すぎて、嫌すぎて、嘘を言うことにした。血液型を聞かれたら、「僕はA型」とか、「AB型」とか「O型」とか嘘ばかり答えるようになった。それでも結局みんな「ぽい!ぽい!」「私A型無理~」「私AB型無理~」「私O型無理~」と言うのだった。これは発見だった。

今思うと、ただの断り文句であって、実は、血液型は関係なく、僕自体お断りだったのでは?と思ったが、深くは考えないでおく。話を戻すと、どうやら人は占いと聞くと、「何を言っても当てはまる気がする」みたいだった。くそう、くそう、悔しい。枕を涙で濡らした。

みんななぜ、占いを信じるんだろう?

調べてみたところ「バーナム効果」というものがあると知った。誰にでもあてはまるような、あいまいで一般的な性格をあらわす記述を、自分だけによく当てはまってる、と思ってしまう効果のことらしい。

例えば動物占いだと「ペガサスのあなたは、束縛されるのが嫌い!」とか言ってくる。冷静に考えると、「いや、束縛されるのは大体みんな嫌いやろ」という話だが、「おお、確かに!俺に当てはまっている!我が名はペガサス・・・」などと無邪気に思ってしまうのだ。

バーナム効果のせいで、僕の合コン生活は散々だった。「ちくしょう、占いめ・・・」筋が通っているのか筋違いなのか、良く分からないが、とにかく僕の占いへの憎悪は日に日に増していった。

その時だった。

「そうだ、占い師になろう」

悪魔的ひらめき。そんな簡単に信じてしまうのなら、自分がだます側に回ればいい。きっと面白いぞ。

そう思って、僕は手始めに、ネット上で占い師を騙ることにした。当時、「ChatPad」という1対1で見知らぬ人とチャットできるWebサービスがあった。そこで僕は、占い師を騙ることにしたのだった。

to be continued…

続きはこちら→占いが憎すぎて占い師になろうと奮闘した話(後編)

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