「資産運用、何と遺言を残す?」3つ巴のトレードオフ

妻への遺言、何を遺す?

僕には資産が数千万円ある。

僕は資産運用についてそれなりに勉強したので、運用できているが、もし僕が死んだら、この資産はどうやって運用してもらおうか。

奥さんへの資産運用に関する遺言を書こうと思うのですが、なかなかこれが難しい。奥さんに僕ほどの資産運用に関する知識がない。どういえばいいんだろう?

難しさの理由は、「資産運用には、みつどもえのトレードオフがある」からでは?と思った。

資産運用におけるトレードオフ

そのトレードオフとは、

1.簡単

2.高いリターン

3.致命的な損を出さない

の3つすべてを取れる資産運用方法はない、ということだ。

この3つをすべて取る、真ん中のゾーンは、不可能なんだと思う。

逆に言えば、2つまでは取れる。以下のような具合だ。

・めちゃくちゃ投資について勉強して、高いリターンを、しっかり損切して致命的な損を避けつつ運用する。
(「1.簡単に」を捨てる。簡単じゃないけど、高いリターンを得て、致命的な損は避けられる)

・全部現金で持っておく
(「2.高いリターン」を捨てる。リターンは見込めないが、簡単で損しない)

・資産をインデックス投資する
(「3.致命的な損を出さない」を捨てる。簡単で高いリターンが見込めるが、大恐慌レベルの損がくる可能性はある)

どれを諦めるか?

以上を踏まえて、奥さんへの遺言となると、このトレードオフの中で、どれを捨てるか?という話になる。

・一生懸命勉強してもらうか

・高いリターンはあきらめてもらうか

・致命的な損をする可能性を受け入れてもらうか

このどれかを強いることになる。だから難しい。「難しい」とか言わず、何か書けよ、と言われたらどうしようか。以下に書いてみる。

奥さんへの遺言

奥さんへ。

僕が死んだ後の資産運用だけど、上記の通り資産運用には、みつどもえのトレードオフがある。
簡単に、高いリターンを、致命的な損する可能性を避けて、得ることはできないんだ。

そのうえで、君のどんな選択でも僕は尊重したい。全部現金で持っていてもいいし、株式投資にハマって勉強しまくってもいいし(面白いよ)、何も考えず全力でインデックス投資しても、投機家になってもいい。

ただもし、「そこまで勉強する気にはなれない。かつ、ほどほどのリターンも得たい」というのであれば、

・全世界分散型の株式のインデックス投資に、(100-年齢)%の資産を

・残りを債券に

して持つのがいいかと思う。そうすれば、簡単さを取りつつ、リターンとリスクを多少マイルドにできると思う。

でも、大暴落が来て、資産が大きく減る可能性はどうしても残る。耐えられなかったら売ってもいいし(誰も君を責められない)、そもそも、それが嫌なら、この手段をとらなくてもいい。

結局、楽して、儲かって、大きく損しないなんて、そんな都合のいい話は転がっていないってことだと思う。最後は君に決めてもらうしかない。魔法の方法はないらしい。

難しいけど、僕に言えるのはこれくらいだろうか。

大したことは伝えられなくて申し訳ないけれど、あとはよろしく。

おわりに

Twitterやっています。よろしくお願いします。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。