もれなく、だぶりなく、歯を磨く

歯磨きって、あれ、難しすぎませんか?大学の基礎教養科目にした方がよくないですか?

10年ぶりぐらいに歯医者に行きました。口を開けて、と言われたので、素直に口をあけるや否や、歯医者さんは僕の口を覗き込み、「シィシィシィシィ・・・」と連呼し始めました。あまりにシィシィ言うので不気味で仕方がなかったですが、シィってC、虫歯だったんですね。本人は痛くもなんともないのに、恐ろしいことです。

さて、徹底的な虫歯治療に加え、歯磨きの仕方も叩きこまれました。磨き残しを赤く染められて、歯が真っ赤になった僕に、「これが落ちるまで磨け」と、歯医者は僕に歯ブラシを渡しました。さあ練習開始です。「歯ブラシを当てて小刻みに」「奥歯はこの細いヘッドのブラシで」と、鬼コーチ(歯医者)の檄が飛びます。「今のやり方を自宅でも続けてね」との指示を受け、やっと解放されます。

歯磨きって、こんなに高いレベルを求められているんだと、初めて知りました。歯磨き後、手でこするとキュキュッと音がするレベルまで、奥の歯は専用ブラシで、仕上げは糸ようじ。どれだけ時間がかかるんだよ、本当かよ、と思いました。妻に聞くと、「それが普通よ」「私は歯磨き後、全ての歯がキュッキュッと音がなる」とのことでした。それを聞いて私は、「わぁ高度プロフェッショナル人材だ」と感嘆しました。それ以来、私は、「普通」になるべく、自宅での歯磨きトレーニングが始まりました。

最初はトータル30分ぐらいかかっていた感謝の歯磨き。しばらく続けていましたが、3ヶ月後には、歯磨きはトータル10分程度、圧倒的スピードで歯磨きを終えるようになりました。いや、スピードが上がったというか、いや、平たく言うと手抜きでしょうか。今思うと手抜きなのでしょう。そうだ正直手抜きでした。「感謝の歯磨き30分、3ヶ月経つと10分もかからなくなった。歯垢を置き去りにした。」状態です。

そして定期検診へ。また同じ会話を歯医者と続けます。「気になるとこ、痛いとこありますか?」「いいえありません」「では見てみましょう、口を開けてください」「(カパッ)」「はい、シィシィシィシィ・・・」。何が「はい」だよ、と笑ってしまいました。全然磨けてなかったようです。

歯磨き本当に難しいんですよね。振り返ってみると、同じところを磨いていたり、しっかり磨けてないところがあるようです。基本的に、私は上の空なんでしょう。右下の歯、左下、右上、左上、と、モレなくダブりなく、順に磨いていくのですが、磨いている最中、つい別のことを考えてしまい、「どこまで磨いたっけ?」となることが多々あります。左上を磨いているつもりが、気づいたら右下磨きに戻っていたり。もれもだぶりもある状態です。

このままではいけない。

MECEなブラッシィングで、歯科医師に、シィシィ言われないように、強い意思を持って、私、頑張ります。

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